M5StickC ピン配置と比較
無線ラジコンカーで使った M5StickC / Plus / Plus2 のピンと違いを、実務でハマりやすいポイント中心にまとめます。 詳細・最新仕様は必ず公式ドキュメントを確認してください。
なにが違うの?(超ざっくり)
Chocofon(B):
見た目は似てるのに、Plus と Plus2 で電源のクセが違う……HOLD ピンとか言われても最初わからん!
見た目は似てるのに、Plus と Plus2 で電源のクセが違う……HOLD ピンとか言われても最初わからん!
AIチューター:
いい問いです。見た目は「指サイズの ESP32」シリーズですが、 画面・バッテリ・電源管理・外部ピンのクセが世代で変わります。 この書庫では「配線で迷わない」ための要点だけ押さえます。
いい問いです。見た目は「指サイズの ESP32」シリーズですが、 画面・バッテリ・電源管理・外部ピンのクセが世代で変わります。 この書庫では「配線で迷わない」ための要点だけ押さえます。
このラボでの使い分け(L1)
- Plus(TX): ジョイコン側 — ジョイスティック ADC + ESP-NOW 送信
- Plus2(RX): 車体側 — モータ PWM + サーボ + ESP-NOW 受信
- StickC(無印): 参考比較(本プロジェクトでは未使用)
① ピンアサイン(実務メモ)
AIチューター:
外部接続は大きく HAT(天面 8ピン) と GROVE(底面 4ピン) の2系統です。 公式図の矢印付き 5V(↑/↓)と、ボタン A/B/C もここで整理します。
外部接続は大きく HAT(天面 8ピン) と GROVE(底面 4ピン) の2系統です。 公式図の矢印付き 5V(↑/↓)と、ボタン A/B/C もここで整理します。
HAT 側 — 8ピン(2.54mm ヘッダ)
Plus / Plus2 背面ラベルの並び(代表):
GND → 5V → G26 → G36/G25 → G0 → BAT → 3V3 → 5V
HAT 8ピン早見(Plus / Plus2)
| ピン | 入出力 | ADC | このラボでの用途例 | 注意 |
|---|---|---|---|---|
| GND | — | — | 共通 GND | 外部回路の基準電位 |
| 5V(↑) | 電源 | — | USB/VBUS 系 | 後述「5V↑ / 5V↓」参照 |
| G26 | 入出力 | ADC2 ⚠ | DRV8833 AIN1(RX) | Wi-Fi/ESP-NOW 時、ADC2 読みは不安定になりやすい |
| G36 / G25 | G36=入力のみ G25=入出力 |
G36=ADC1 ✅ G25=ADC2 ⚠ |
G36: JS の X(TX) G25: DRV8833 AIN2(RX) |
同一物理端子を共有。片方を使うとき他方はフロート(未接続入力)に |
| G0 | 入出力 | — | サーボ SIG(RX) | ブートストラップピン。起動時の状態に注意 |
| BAT | 電源 | — | バッテリ端子 | 直接いじる用途は少ない。電圧監視は世代で経路が違う |
| 3V3 | 電源出力 | — | センサ 3.3V 給電 | ロジックレベルは 3.3V 前提 |
| 5V(↓ / Out) | 電源出力 | — | 外部モジュール 5V 給電 | 後述「5V↑ / 5V↓」参照 |
GROVE 側 — 4ピン(HY2.0-4P)
底面コネクタ。Unit / センサを挿す定番ポートです。
Plus 公式: GND / 5V / G32 / G33(黒 / 赤 / 黄 / 白)
GROVE 4ピン早見
| ピン | 入出力 | ADC | このラボでの用途例 | 注意 |
|---|---|---|---|---|
| GND | — | — | 共通 GND | HAT の GND と共通 |
| 5V(VCC) | 電源 | — | GROVE 機器への 5V | HAT の 5V Out 系と近い役割。電流・同時給電に注意 |
| G32 | 入出力 | ADC1 ✅ | ジョイスティック Y(TX) | Wi-Fi 中のアナログ読み向き |
| G33 | 入出力 | ADC1 ✅ | ジョイスティック Push(TX) | デジタル入力(PULLUP)でも使用 |
5V↑ と 5V↓(Out)— 動作と注意
Chocofon(B):
公式図に 5V がふたつある……矢印の向き、なにが違うの?
公式図に 5V がふたつある……矢印の向き、なにが違うの?
イメージ(Plus / AXP192 世代を中心)
- 5V↑(VBUS / USB 側) — USB Type-C から入ってくる 5V 系統に近い。 USB 接続時はここに約 5V が出る。充電経路にもつながる。
- 5V↓ / 5V Out — ボードから外部へ出す 5V(ユニット給電用)。 バッテリ駆動時も、電源 IC 経由で 5V を供給できる設計(Plus は AXP192 の IPSOUT 系)。
- VBUS 入力はおおむね 4.8〜5.5V。それ以外を無理に入れない
- 5V↑ と 5V↓ を外部でショートしない(電源衝突の原因)
- バッテリのみのとき、5V↑ 側は期待どおり出ない/弱いことがある。外部 5V 機器は 5V Out / GROVE VCC 側を確認
- Plus2 は AXP192 廃止で電源経路が変わる。同じ矢印でも内部回路は別物 → 必ず実機と公式を確認
- 大電流モータは Stick の 5V Out 直取りより、別電源(LiPo など)+共通 GND が安全(このラボの RX もその方針)
Button A / B / C と GPIO
ボタン対応表
| ボタン | 位置の目安 | StickC / Plus | Plus2 |
|---|---|---|---|
| Button A | 正面の大きなボタン(M5) | G37 | G37 |
| Button B | 側面の小さいボタン | G39 | G39 |
| Button C | 電源/リセット側 | 電源操作中心(世代によりプログラム用途が限定的) | G35(WAKE 兼用) |
- A/B はどちらも Input Only 帯(GPIO34〜39) — 出力ピンには使えない
- Plus2 は電源維持に HOLD = G4 を HIGH が必須。Button C(G35)はウェイクにも関与
- M5Unified 利用時は
M5.BtnA/M5.BtnB/M5.BtnCで読めることが多い(生 GPIO より楽)
ADC1 / ADC2 と Wi-Fi(超重要)
- ADC1(例: G32, G33, G34, G36, G39…)— Wi-Fi ON でもアナログ読みが比較的安定
- ADC2(例: G0, G2, G4, G12〜15, G25〜27…)— Wi-Fi / ESP-NOW 使用中は実質使えないことが多い
- ESP32 の GPIO34〜39 は Input Only — モータ PWM やサーボ出力には使えない(ミニ①で G36 を避けた理由)
- Plus2 内部の HOLD は G4(HAT 表には出ないが電源維持で必須)
AIチューター:
ジョイスティックのようなアナログは ADC1(HAT の G36 や GROVE の G32) へ。 モータ PWM は 出力できるピン(G25/G26) へ。 「Wi-Fi を使うのに ADC2 で読む」は最初の罠です。
ジョイスティックのようなアナログは ADC1(HAT の G36 や GROVE の G32) へ。 モータ PWM は 出力できるピン(G25/G26) へ。 「Wi-Fi を使うのに ADC2 で読む」は最初の罠です。
StickC(無印)公式イメージ
StickC-Plus 公式イメージ
StickC-Plus2 公式イメージ
② StickC / Plus / Plus2 比較表
スペック比較(要約)
| 項目 | StickC | Plus | Plus2 |
|---|---|---|---|
| SoC | ESP32-PICO-D4 | ESP32-PICO-D4 | ESP32-PICO-V3-02 |
| Flash / PSRAM | 4MB / — | 4MB / — | 8MB / 2MB |
| LCD | 0.96" 80×160(ST7735) | 1.14" 135×240(ST7789v2) | 1.14" 135×240(ST7789v2) |
| バッテリ | 約 95 mAh | 約 120 mAh | 約 200 mAh |
| 電源管理 | AXP192 | AXP192 | AXP192 廃止(TIMER / HOLD 方式) |
| ブザー | なし | あり(G2) | あり(G2) |
| IR / LED | IR G9 / LED G10 | IR G9 / LED G10 | IR・LED とも G19 |
| UART チップ | (世代による) | CH552 系 | CH9102 |
| 電源 ON/OFF | リセット長押し系 | 電源ボタン操作 | BUTTON C + HOLD(G4)=HIGH 必須 |
ピン差でハマりやすいところ
- G36 / G25 共有(Plus / Plus2)— 同時に使う想定で配線すると壊れたように見える
- Plus2 の HOLD(G4) —
digitalWrite(4, HIGH)しないと起動直後に落ちる - USB ドライバ — Plus2 は CH9102。書き込み失敗時はドライバ再インストールが定番
- 公式比較表の詳細 → StickC-Plus2 ドキュメント「製品比較」
③ 公式ドキュメント
AIチューター:
ピン番号・改訂履歴は公式が正です。このページはラボ用の早見表として使ってください。
ピン番号・改訂履歴は公式が正です。このページはラボ用の早見表として使ってください。
m5-docs(日本語)
- StickC(無印) — SKU: K016-C
- StickC-Plus — SKU: K016-P
- StickC-Plus2 — SKU: K016-P2
関連ページ
- ATOM S3 ピン配置と比較 — 倒立振子ミニ③の最終 MCU
- JC4827W543 ピン配置と比較 — TX Tuner 用の大きな画面
- ミニ③ ESP-NOW — Plus ↔ Plus2 の配線実例
- ミニ① — G36 Input Only / G25 採用の経緯
- ESP-NOW の基礎
- IMU の基礎
- I2C の基礎
- モータードライバの仕組み