ATOM S3 ピン配置と比較
倒立振子ミニ③で使う M5Stack ATOM S3 のピンと、試験機の StickC Plus2 からの乗り換えポイントをまとめます。 詳細・最新仕様は必ず公式ドキュメントを確認してください。
なにが違うの?(超ざっくり)
Chocofon(B):
StickC Plus2 だと筐体からはみ出す……ATOM S3 って指先サイズ? ピンはどこに出るの?
StickC Plus2 だと筐体からはみ出す……ATOM S3 って指先サイズ? ピンはどこに出るの?
AIチューター:
はい。約 24×24×13 mm の立方体で、画面・ボタン・IMU(MPU6886)まで内蔵です。 外部配線は PORT.A(Grove 4ピン) と背面の Ext.GPIO(6本+電源) が主役。 Stick の HAT 8ピンとは並びも番号も別物です。
はい。約 24×24×13 mm の立方体で、画面・ボタン・IMU(MPU6886)まで内蔵です。 外部配線は PORT.A(Grove 4ピン) と背面の Ext.GPIO(6本+電源) が主役。 Stick の HAT 8ピンとは並びも番号も別物です。
このラボでの使い分け(倒立振子 L1)
- ATOM S3(RX): 最終筐体側 — IMU+モータ PWM+ESP-NOW 受信(ミニ③ A)
- StickC Plus(TX): ジョイスティック側 — 当面そのまま可
- StickC Plus2: ミニ②試験機(はみ出し解消のため ATOM へ移行)
① ピンアサイン(実務メモ)
AIチューター:
外に出る信号は大きく PORT.A と Ext.GPIOs の2系統です。 画面・IMU・メインボタンは内部配線済みなので、Grove/ヘッダをいじる前に「内蔵で埋まっているピン」を覚えましょう。
外に出る信号は大きく PORT.A と Ext.GPIOs の2系統です。 画面・IMU・メインボタンは内部配線済みなので、Grove/ヘッダをいじる前に「内蔵で埋まっているピン」を覚えましょう。
公式イメージ(外観)
背面ピンマップ(実機ステッカー)
Ext.GPIOs — 背面ヘッダ(左右)
公式 GPIO 一覧: G5 / G6 / G7 / G8 / G38 / G39(+ 3V3・5V・GND)
Ext.GPIOs 早見(上→下)
| 側 | ピン | 入出力 | このラボでの用途候補 | 注意 |
|---|---|---|---|---|
| 左 | 3V3 | 電源出力 | センサ 3.3V 給電 | ロジックは 3.3V 前提 |
| G5 | 入出力 | DRV8833 AIN1(+BIN1 共有可) | モータ PWM 第一候補。パラレル時は BIN1 にも同じ線 | |
| G6 | 入出力 | DRV8833 AIN2(+BIN2 共有可) | 同上。パラレル時は BIN2 にも同じ線 | |
| G7 | 入出力 | 予備 | パラレル専用ではない(別用途・別モータ用) | |
| G8 | 入出力 | 予備 | 同上 | |
| 右 | G39 | 入出力 | (内蔵 IMU の SCL) | 外部ヘッダに出ているが IMU I2C と共有 |
| G38 | 入出力 | (内蔵 IMU の SDA) | 同上。モータ PWM に使わない | |
| 5V | 電源 | 外部モジュール/参考配線 | 大電流モータは別電源+共通 GND | |
| G(GND) | — | 共通 GND | LiPo/DRV8833 と必ず共有 |
2ch パラレルは G5/G6 の共有で足りる
- 入力: G5 → AIN1+BIN1、G6 → AIN2+BIN2(同じ信号を2入力へ分岐)
- 出力: AOUT1+BOUT1、AOUT2+BOUT2 をそれぞれ束ねてモータへ
- ソフトは今までどおり 2ピン PWM のまま(G7/G8 は不要)
- 極性を左右で食い違わせないこと。要否はミニ③ B の電流実測後に判断
PORT.A — HY2.0-4P(Grove)
底面コネクタ。公式: GND / 5V / G2 / G1(黒 / 赤 / 黄 / 白)
PORT.A 4ピン早見
| ピン | 色(公式) | 入出力 | メモ |
|---|---|---|---|
| GND | 黒 | — | 共通 GND |
| 5V | 赤 | 電源 | Unit 給電用。モータ直取りは避ける |
| G2 | 黄 | 入出力 | Stick の GROVE(G32/G33)とは番号が違う |
| G1 | 白 | 入出力 | 同上。UART/I2C/ADC など用途次第 |
内蔵機能(画面・IMU・ボタン・IR)
内部ピン(配線済み・外部ヘッダに出さない想定)
| 機能 | GPIO | メモ |
|---|---|---|
| LCD MOSI / SCK / CS | G21 / G17 / G15 | SPI。GC9107・128×128 |
| LCD RS(DC) / RST / BL | G33 / G34 / G16 | バックライト PWM は公式推奨 約 500 Hz |
| IMU MPU6886(0x68) | SDA G38/SCL G39 | 背面ヘッダと同バス。外付け I2C を足すときは共有に注意 |
| メインボタン(画面下) | G41 | M5Unified では M5.BtnA 相当 |
| IR LED | G4 | 倒立振子では未使用想定 |
| リセット | (側面) | 短押し=RESET/約2秒長押しでダウンロードモード(G0=LOW) |
ハマりポイント(ATOM 特有)
- G38 / G39 は IMU I2C — Ext.GPIO に出ているが、倒立用に IMU を使うなら PWM 出力に流用しない
- 内蔵バッテリなし — Plus2 のような LiPo 内蔵ではない。MCU は USB か外部 5V、モータ VM は当面 LiPo 1S+共通 GND
- HOLD ピン不要 — Plus2 の
G4=HIGH維持は ATOM では不要(IR が G4) - 書き込み — リセット約2秒長押し→緑LED点灯でダウンロードモード。PlatformIO では USB CDC フラグが定番
② StickC Plus2 との比較(乗り換え)
Chocofon(B):
ミニ②は Plus2 の G26/G25 でモータ回してた。ATOM だとどこに付け替える?
ミニ②は Plus2 の G26/G25 でモータ回してた。ATOM だとどこに付け替える?
スペック比較(要約)
| 項目 | StickC Plus2(試験機) | ATOM S3(最終筐体) |
|---|---|---|
| SoC | ESP32-PICO-V3-02 | ESP32-S3FN8 |
| Flash / PSRAM | 8MB / 2MB | 8MB / —(オンチップ Flash) |
| 外形 | 棒状(はみ出しやすい) | 約 24×24×13 mm |
| LCD | 1.14" 135×240(ST7789) | 0.85" 128×128(GC9107) |
| IMU | MPU6886 | MPU6886(同じ系統) |
| バッテリ | 内蔵 約 200 mAh | なし(外部給電) |
| 電源クセ | HOLD(G4)=HIGH 必須 | HOLD なし/USB-C or 外部 5V |
| 外部ピン系統 | HAT 8p + GROVE(G32/G33) | Ext.GPIO + PORT.A(G1/G2) |
| モータ PWM(このラボ) | AIN1=G26/AIN2=G25 | 候補 G5 / G6(確定は③ A で配線後) |
移植チェックリスト(ミニ③ A)
- DRV8833 AIN1/AIN2 を G26/G25 → G5/G6(案) へ付け替え
HOLD_PIN=4の処理を削除(ATOM では IR)- IMU は M5Unified のまま使えることが多いが、軸向きは筐体に合わせて再確認
- LCD 解像度が変わる → ピーク表示レイアウトの調整
- ESP-NOW の MAC はボード固有 → 新 ATOM の MAC を読み直して TX 側を更新
- PlatformIO の
board/ USB CDC フラグを ATOM 用に変更
AIチューター:
「同じ MPU6886 だから安心」は半分正解です。チップは似ていても、 取り付け向き・ピン・電源・画面が変わるので、③ A ではまず配線と軸を通しましょう。
「同じ MPU6886 だから安心」は半分正解です。チップは似ていても、 取り付け向き・ピン・電源・画面が変わるので、③ A ではまず配線と軸を通しましょう。
③ PlatformIO の入口(公式ベース)
公式ドキュメント由来の env 例
[env:m5stack-atoms3]
platform = espressif32
board = esp32-s3-devkitc-1
framework = arduino
upload_speed = 1500000
monitor_speed = 115200
build_flags =
-DESP32S3
-DARDUINO_USB_CDC_ON_BOOT=1
-DARDUINO_USB_MODE=1
lib_deps =
m5stack/M5Unified
④ 公式ドキュメント
AIチューター:
ピン番号・改訂履歴は公式が正です。このページはラボ用の早見表として使ってください。
ピン番号・改訂履歴は公式が正です。このページはラボ用の早見表として使ってください。
m5-docs
- AtomS3(英語) — SKU: C123
- AtomS3(日本語) — ピンマップ/MPU6886/LCD/PORT.A
- M5StickC ピン配置と比較 — Plus / Plus2 側の早見(試験機)
- JC4827W543 ピン配置と比較 — TX Tuner 用 4.3インチ
関連ページ
- ミニ③ 小型化・電流 — ATOM 化のゲート
- ミニ② トルク実験 — Plus2 試験機の経緯
- M5StickC ピン配置と比較
- JC4827W543 ピン配置と比較 — TX Tuner
- IMU の基礎
- ESP-NOW の基礎
- モータードライバの仕組み
- PWM の基礎